a white culvert
Haruka Takahashi
2026.07.11 - 07.26
a white culvert
Haruka Takahashi
2026.07.11 (sat) - 07.26 (sun)

道端の土のように、当たり前にある感情。
その下に、白い暗渠がある。

川や水路に蓋がされ、外からは見えなくなった
道のことを、暗渠という。

見えなくなることは、消えることではない。
私たちが当たり前のように抱える感情や、
自分がここに存在しているという感覚。

深く見えないその下には、感じる者の命
そのものを支える、白く静かな流れがある。

たとえ遠く離れた美しいものに呼びかけられなくとも、
その流れは止まらない。

日々のささやかな感情のすぐ下を、
私たち一人ひとりの内側で、
白い暗渠は静かに流れている。


-高橋 遥

この度 hide gallery では、7月11日(土)~7月26日(日)の会期にて、高橋遥の個展「白い暗渠」を開催いたします。
本展は、高橋にとって当ギャラリーでは二度目となる個展であり、最新作のペインティングを展示いたします。

1994年北海道釧路市生まれ、現在は東京を拠点に活動する高橋は、これまでに「存在」「景色」「痕跡」「脈」などといった言葉を手がかりに、独自の身体観と普遍的な感覚の狭間にあるものを、都度手法やメディウムを選び直しながら探究し、表現へと繋げてきました。本展「白い暗渠」でも、その探究の軸は変わることなく、人間のもつ「実在感」をテーマに、矛盾を抱えたまま成立し続ける知覚の状態や、そのあいだに生じる揺らぎや問いを見つめます。平面作品と木製のパーツを組み合わせた新作では、平面と立体の関係性を手がかりに、これまでの探究が新たな造形として結実しています。
暗渠とは、本来そこに流れているにもかかわらず、地表からは見えなくなった川や水路を指します。本展タイトルに掲げられた「白い暗渠」は、日々の感情や「存在している」という感覚の奥底にある、目には見えない流れを想起させます。平面と立体を往還する作品群は、そうした実践の先に、絵画をかたちづくる境界や輪郭をゆるやかに揺さぶりながら、目には見えない感覚の在処を静かに浮かび上がらせます。高橋がまなざす微細な世界を、ぜひご高覧ください。

在廊予定日:7/11(土)、7/26(日)

Artist Profile

高橋 遥

1994年北海道釧路市生まれ。2018年多摩美術大学油画専攻卒業。現在は東京を拠点に活動。 人の持つ実在感をテーマに、平面と立体の関係性を通して、矛盾を抱えたまま成立し続ける知覚の状態や、そのあいだに生じる揺らぎや問いを軸にした作品群を制作している。