“hide gallery” was set up as a contemporary art gallery off the back of “Book and Sons”, an art book store in Tokyo, and “Kawata Gallery”, a well-established art gallery in Kobe. With the combined perspectives of a contemporary art book store and the rich 60-year experience of a refined art gallery, ‘hide gallery’ aims to carefully curate and usher in a new era of previously unseen art that can convey new culture and value.

hide gallery
  • Assembled 手の記憶

写真家・西野壮平が、これまでの約25年のキャリアにおいて撮影してきた膨大な写真の一枚ずつに着目しながら、およそ2年の歳月を通じて選び取った写真をまとめた一冊。
西野は、東京やニューヨークにアムステルダム、ユハネスブルグなど世界各地の都市に一ヶ月半から二ヶ月ほど滞在して現地の生活へと分け入りながらひたすら歩き、その道中で周囲を見渡せる高い建物を発見しては登って撮影に取り組み、その膨大な撮影ネガをコンタクトシートとして焼いたのちに一コマずつ切り取ってコラージュした作品『Diorama Map』のシリーズで知られています。
本書では西野がこれまでに撮影してきた写真を見開きに一点、または左右一点ずつの構成で収録。
これまで総体としての『Diorama Map』の中に部分として息を潜めていた、写真一枚ずつの宿す力が解き放たれています。

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    2026年06月26日
  • NOTES FOR OUR LEGACY

スウェーデン・ストックホルムを拠点に、ヴィジュアルアーティストや装丁家、パブリッシャーとして活動する Janne Riikonen(ヤンネ・リーコネン)が、繁華街の建物の屋上や市場に広場、または高速道路沿いなど、戦略的に交通量が多く人目に留まりやすい場所に設置された看板の存在や役割に着目した一冊。
リーコネンは物心のついた頃より商品にサービス、教育、政治的な主張と、人々を扇動して購買や消費を促す多彩な情報が掲示される広告の存在に対して拒絶や嫌悪を覚えていいました。
本書ではそうした広告が掲載されていない金属フレームと空白のキャンバスのみの状態にある様々な看板の姿を収録。
連続的な記録を通じて、リーコネンは看板の広告主である人物や企業、団体の思惑と、その裏に潜む劣等感の存在を白日に晒すとともに、広告の存在が他者に対する配慮や思いやりの行動を停滞させているのではないのかと所信を表明しています。

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    2026年06月26日
  • BIRDS

写真家・吉楽洋平は、蚤の市で手に取った古い小さな鳥の図鑑をめくっている際に鳥の挿絵だけが切り抜かれているページを発見し、その際にまるでページの中から鳥が飛び立っていったかのような感覚に陥りました。
本書はこの出会いをきっかけに生まれたシリーズ『BIRDS』をまとめたもので、吉楽は残りのページから自ら鳥の挿絵を切り抜き、自然の中へと還しながら撮影に臨んだもの。
紙に印刷された鳥たちは動かない存在ながら、森や木々の中に身を置くことでどこか羽を伸ばしているように見えており、写真を通じて現実と虚実が交差した新たな物語を紡ぎ出しています。

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    2026年06月25日
  • KAKERA

写真家・田附勝が、考古資料として縄文土器の欠片を収蔵する各地の発掘現場や博物館の収蔵庫と箱の様子、またその箱の中に緩衝材や中敷きとして入っていた新聞紙とそれらに包まれていた縄文土器の欠片を撮影したシリーズ「KAKERA」をまとめた一冊。
デコトラとそのドライバーを撮影したシリーズ『DECOTORA』で一躍注目を集め写真家としての活動を始めた田附は、デコトラ発祥の一つとされる土地が青森県八戸であることをきっかけに東北の風土と文化へと関心を寄せ、これまでに「東北」や「魚人」など歴史や風習にまつわる作品を発表しています。
本作において田附は、約1万6000年前から約2300年前にあたる時期に使われていた縄文土器のかけらを通じて物言わぬものが放つ声に耳を傾けており、カケラが土の中に埋もれていた間の時間と記憶、さらに発掘当時の新聞記事を通じて、人間社会のこれまでの歴史と変遷へと思いを巡らせています。

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    2026年06月25日
  • Octavo Redux 1:1 (Soft Cover)

1986年から1992年にかけてロンドンのデザインスタジオ「8vo」が刊行したタイポグラフィ誌「Octavo, International Journal of Typography」全8号を、原寸大で復刻・記録したアーカイブブック。
編集・デザインはオリジナル版「Octavo」の制作を手掛けた Hamish Muir(ハミッシュ・ミューア)と Mark Holt(マーク・ホルト)が担当しています。
Octavoはポストモダンデザインの全盛期1980〜90年代において、スイス・モダニズムを基盤とした厳格なタイポグラフィと実験的誌面構成によって強い衝撃を与えたデザイン誌として知られている。クライアントワークから独立した自主出版プロジェクトとして、「デザイナー自身が思想を持ち発信する」というグラフィック・オーサーシップの潮流を象徴する存在となりました
本書では、誌面の制作過程で使用されたレイアウト設計図、校正指示、試作モックアップなども収録。DTP以前の手作業による組版・印刷工程も記録しており、20世紀後半のタイポグラフィ史とグラフィックデザイン実践を立体的に読み解くことができます。

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    2026年06月24日
  • ARE WE THERE

フィンランドのビジュアルアーティスト・Jenni Toivonen(ジェニ・トイヴォネン)は、自身の先祖である曽祖父母とその家族を含むフィンランド人の一団が、資本主義とは隔絶した場所で菜食主義を生活基盤に置く理想郷(ユートピア)を築くべく、1929年にフィンランドからブラジルへと移住した歴史があることを知った。
本書はこの家族の歴史の存在に気が付いたことをきっかけに、トイヴォネンが取り組んだ探究と制作の成果をまとめた一冊。
移住や記憶、そして人間と自然のつながりの探求を通じて、ユートピアの概念や現代社会における歴史の位置付け、そして理想を追求する人間にもたらされる行動変革とその影響力に関心を寄せたトイヴォネンは、彼らの足取りを辿って数十年前に人々が暮らしていた村へと実際に足を踏み入れ、血脈以外の繋がりのないブラジルや過去との接続を試みました。さらにトイヴォネンは、一糸纏わぬ無垢な裸の人間をその環境に身をおかせることで、人と自然が共存する可能性、あるいは人の起源や帰属意識といった問題への考察にも着手。自然の中における人間の無力さ、そして人と自然の親和や共鳴が視覚的に示されています。

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    2026年06月24日
  • Ken Garland: Structure and Substance

イギリスのグラフィックデザイナー・Ken Garland(ケン・ガーランド)による思想と実践を包括的にまとめたモノグラフ『Ken Garland: Structure and Substance』の再販版。
ガーランドは、商業主義に偏重したデザインへの批判を通じて、消費を促すためだけでなく、社会的・人間的価値に根ざしたデザインのあり方を提起した1964年に発表のマニフェスト『First Things First』で知られています。
本書では、ガーランドによる印刷物を中心としたグラフィックワークに加えて、展示や環境デザイン、タイポグラフィなど多岐にわたる制作を取り上げながら、ガーランドの仕事に通底する「構造(Structure)」と「本質(Substance)」の関係性を解明。
視覚表現のみにとどまらず、情報の整理や社会的機能も重視したその姿勢は、現代におけるデザインの倫理と実践に対して再考を促します。
カバーデザインは、1969年に大人気を博したゲーム『コネクト』のためにガーランドが手掛けた作品をフィーチャーした新たな装丁が採用されました。

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    2026年06月23日
  • SPLINT

写真家、クリエイティブディレクター・Chessa Subbiondo(チェッサ・スビオンド)による初作品集。
自身が拠点とするニューヨークとロサンゼルスで過去2年間にわたって、新進や中堅のモデルと女優を迎えたセットアップによる一連の作品を収録。
静止した場面でありながら前後の時間や物語の存在を感じるのは、場面設定の演劇性に焦点が当てられていることに加えて、スビオンド自身の私生活や周囲の人々への観察から得た感情を様々な人物に投影されていることが大きく起因しています。
作り物のはずが確かに宿るリアリティは、鑑賞者の心に混乱や興奮、そして悲しみといった感情までも呼び起こします。

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    2026年06月22日
  • Moder—n no.2
クリエイティブディレクターで編集者・高宮啓が発行するカルチャー誌『Moder—n』。
アナログレコードのA面・B面を思わせる誌面編集と、アートブックのような大胆なビジュアル構成を特徴とし、アート、写真、音楽、ファッション、スケートカルチャーなど多様な領域を横断しながら、現代カルチャーの断片をドキュメンタリーで記録します。
第二号となる本誌では、「REPORT AGE(時代の記録)」という特集タイトルのもと、世界中で大きな変化が起きてしまった現代の中で多様化が加速するカルチャーは現代社会でいかに触媒の役割を果たしているのかを、世界各地のアーティストたちと共にノンフィクション・ドキュメンタリーの形式で解読。
巻頭では、写真家としての活動のほかに世界情勢や社会問題についてSNSなどを駆使して発信を行う活動家、さらに10代の頃から音楽活動に取り組み、近年では活発に幾つものレコード作品もリリースするWolfgang Tillmans(ヴォルフガング・ティルマンス)を特集。
現在の拠点であるベルリンでのスナップと思われる写真を含むバラエティ豊かなイメージの組み合わせにより、今回のテーマ「REPORT AGE」が見事に表現されています。

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    2026年06月21日