“hide gallery” was set up as a contemporary art gallery off the back of “Book and Sons”, an art book store in Tokyo, and “Kawata Gallery”, a well-established art gallery in Kobe. With the combined perspectives of a contemporary art book store and the rich 60-year experience of a refined art gallery, ‘hide gallery’ aims to carefully curate and usher in a new era of previously unseen art that can convey new culture and value.

hide gallery
  • アメリカ人フォトグラファー・Mark Steinmetz(マーク・シュタインメッツ)が1987年に南フランスのマルセイユに程近い港町カシで行われたアーティストインレジデンスへと招致を受け、滞在期間中とその旅の道中で撮影したこれまで未公開のものをまとめた作品集。アンリ・カルティエ・ブレッソンやロベール・ドアノー、マルク・リブーといった著名な写真家らが数多くの作品を残した聖地とも言える都市パリへと降り立ったシュタインメッツは、アーティストインレジデンスが始まるまでの期間をパリで暮らす友人のアパートで過ごし、手持ちのお金が乏しいことから朝食を食べて夜に戻るまで食事をほとんど口にせずにひたすらシャッターを切り、フィルムを入れ替える日々を送りました。まだ無名の26歳の青年に過ぎなかったシュタインメッツが無名時代にどのような瞬間を捉え、被写体に向けて構えていたのか。その原点を辿ることができる貴重な一冊です。

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    2025年01月24日
  • 1967年から1978年までの11年間、ドイツの都市メンヒェングラートバッハにある現代美術を中心とした市立美術館アプタイベルク美術館で制作された35冊のボックスカタログ(Kassetten)をまとめた作品集。
1967年から同美術館のディレクターを務めたヨハネス・クラダースが就任して最初に企画したのが、社会活動家でもあるヨーゼフ・ボイスの展覧会でした。しかし予算がなく、ボイスが展示カタログとマルチプル作品(1950年代後半より注目され始めた大量生産された美術作品)を組み合わせた実験的なカタログを考案。
その後、1978年まで同美術館で展示をするアーティスト陣と綿密に企画し、都度制作し続け、従来の展覧会図録や美術館による刊行物のフォーマットを根本的に変えることになっていきました。当時の「参加型アプローチ」を体現し、民主的な作品のビジョンを示す象徴でもあるこのカタログを手にする者もまたこの芸術的かつ制度的な試みに対して知的・身体的に関わることができます。数々の芸術家が生んだ作品を美しい形で具現化しており、1960年代、1970年代の芸術の世界に触れることができる一冊。

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    2025年01月21日
  • パリを拠点とするカウンターカルチャーとデザイン史に特化したインディペンデント出版社Masala Noirによる一冊。約1945年から1990年にかけて発行された日本のQSLカード(アマチュア無線家同士が確かに電波を届かせ交信したことを証明し、成果を文書化して残すため、交信相手に発行するカード)のビジュアルヒストリー。
カラーで収録された図板からは自由で豊かなデザインが楽しめます。

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    2025年01月19日
  • グラフィック社より2007年に創刊された『デザインのひきだし』53号。
世の中にある印刷物に一番多く使われている「オフセット印刷」。広く一般的な印刷だけに、CMYKでの「普通の」印刷しかできないという印象が浸透しています。しかし実際には特色印刷、メタリックや蛍光表現、特殊なインキ、製版や印刷時の工夫などで、さまざまな特殊表現ができます。今号ではオフセット印刷を使ってできる特殊印刷を、豊富な実物サンプルととも紹介します。

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    2025年01月18日
  • ストックホルムを拠点に活動するビジュアル・アーティストConny Karlsson Lundgrenの作品集。
フィルム、テキスト、イメージ、パフォーマンスを駆使し、社会的、政治的、私的アイデンティティの境界を横断する作品で知られており、欲望、親密さ、抵抗は活動において繰り返し登場するテーマでもあります。
これまでの制作活動で、公園、ナイトクラブ、寝室、活動家たちの仕事場などで調査し、クィア体験やスウェーデンのゲイ史に関する視点を穏やかに浮かび上がらせてきました。
本書はタイトルと同名の展覧会に伴い刊行されたもので、ストックホルムのアートギャラリーBonniers KonsthallとArt & Theory Publishingによる共同出版となります。

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    2025年01月17日
  • ミラノ出身の建築家・デザイナーであるMassimiliano Locatelliが共同経営者を務める、ミラノとニューヨークの二拠点で活動を行う建築デザインスタジオ『Locatelli Partners』がこれまで生み出してきた家具や照明について取り上げたアンソロジー。Locatelli Partnersは、個人住宅からレストランをはじめとした店舗の設計だけでなく、それぞれの内装に見合った家具をオーダメイドでデザインし、その過程で生み出した一部の家具や照明は量産体制を整えたのちにオリジナル商品として小売をするなど幅広く活動を行っていることから、現在注目を集めている存在です。まず空間に関する構想を固めたのちにそこへ見合った内装を考えるという過程でプロジェクトを手がけていることから、同スタジオによる空間と家具は互いに密接な関係性を有しており、本書では家具や照明のみを単体で収めた写真だけでなく、それらの家具が誕生するきっかけとなった内装を記録した写真も合わせて収録。それぞれの家具や照明が生まれるきっかけとなった起源を辿ることができます。収録されている写真の多くが事務所内でアーカイブ資料として保管されていた未公開のものであることから、同スタジオの軌跡を辿る資料として貴重な内容となっています。

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    2025年01月15日
  • 40脚を積み上げても、たったの4フィート(約1.2m)の高さで収まるという機能に由来して名付けた椅子『40/4 chair』を1964年に発表して世界を驚かせるとともに、その後の家具デザイン界における新たな潮流を作ったアメリカの発明家でインダストリアルデザイナーのDavid Rowland。本書は2024年が前述の『40/4 chair』の発表より60年という節目であることを祝して出版された、作者初となるモノグラフ。優れたデザイン性を有すと同時に、積み重ね可能という画期的なアイディアを開発した当初に「Herman Miller」や「Knoll」といったアメリカを代表する主要な家具メーカーに製品化の話を持ち込むも、全く相手にされなかったローランド。それでも諦めることなくアイディアに改良を加えながら辛抱強く挑み続けたことで見事に製品化を実現したのちは、21世紀初頭までの期間だけでも累計800万台以上が製造されるほどに大ヒットを記録し、今では世界中の博物館や企業のオフィス、公共施設から家庭に至るまで様々な場所で目にする存在になっています。このモノグラフの中ではそうした不屈の精神で成功を勝ち取るまでの姿を見守り、常に支え続けてきたローランドの妻アーウィンと作家のローラ・シェノーネによって文章が綴られており、初公開のものを多く含む250以上の写真やスケッチを合わせて収録。ローランドによるデザイン実践と『40/4 chair』にまつわる物語を辿ることができる一冊です。

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    2025年01月14日
  • 1800年代中頃にフランスで誕生した世界最古の顔料を用いた写真製版技術〈コロタイプ〉の工房を1905年に開設以降、奈良県明日香村の高松塚古墳壁画や法隆寺の金堂壁画をはじめ、数々の国宝や文化財の複製品制作を手がけてきた、京都の美術印刷・出版社便利堂。職人による熟練の知識や経験、技術が必要不可欠なコロタイプは、印刷物ながら手工芸的な要素が多く含まれており、版を重ね刷りで濃淡を表現することから、印刷物に深みのある質感と高い耐久性をもたらすことができます。
本作はコロタイプの技術を継承・発展させることを目指して便利堂が写真家との協働のもと、新たな試みとしてオリジナルプリントに匹敵する質感ながら手頃な価格で手に取ることができるミニポートフォリオシリーズ。
今号で取り扱うのは関西で1920-30年代にかけてアマチュアながら構図など実験的な取り組みを作品として発表し、当時の日本の写真界を牽引した写真家・安井仲治。
没後すぐの昭和17年(1942年)に限定50部のみ刊行された〈コロタイプ〉印刷の作品集『安井仲治写真作品集』の中から代表作を中心に厳選した6点の作品を収録しています。

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    2025年01月13日
  • 1800年代中頃にフランスで誕生した世界最古の顔料を用いた写真製版技術〈コロタイプ〉の工房を1905年に開設以降、奈良県明日香村の高松塚古墳壁画や法隆寺の金堂壁画をはじめ、数々の国宝や文化財の複製品制作を手がけてきた、京都の美術印刷・出版社便利堂。職人による熟練の知識や経験、技術が必要不可欠なコロタイプは、印刷物ながら手工芸的な要素が多く含まれており、版を重ね刷りで濃淡を表現することから、印刷物に深みのある質感と高い耐久性をもたらすことができます。
本作はコロタイプの技術を継承・発展させることを目指して便利堂が写真家との協働のもと、新たな試みとしてオリジナルプリントに匹敵する質感ながら手頃な価格で手に取ることができるミニポートフォリオシリーズ。
今号では画家を志して斎藤吾朗のもとで学んだのちに写真家へと転向し、自然や人物、盆栽などを被写体に静謐な作品で世界から注目を集める山本昌男の作品。専用のケースの中に6点のコロタイプで印刷された作品を収録。作者を象徴する、色褪せた古写真を彷彿とするセピア調の色合いと質感が見事に表現されています。

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    2025年01月11日