素材を扱うとき、意図はプロセスと密接に関係する
それはもう、どちらか片方だけでは成立し得ないような種類の事柄だ
私の意図はガラスや環境や身体によって支えられ
それらがなければ目覚め得ないところにあって
ものをつくるということは、そんな身体になるということ
行為が意図に従属できないということ
今やどうにもそうなってしまって取り返しのつかない、時に不便すら感じるようなことだ
つくることの希望は、こうしたところにあるのかもしれないと思う
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この度 hide gallery では、11月7日(土)~11月23日(月・祝)の会期にて、井本真紀の個展「dry and hollow」を開催いたします。
本展は、井本による当ギャラリーにおける2度目の個展であり、これまでに展開してきたシリーズの作品とともに、最新作のガラス作品をご紹介いたします。
ガラス作家・井本真紀は、石膏の型にガラス粉末を詰め、電気炉で焼成する手法を用いて制作を行います。制作において井本が重視するのは、あらかじめ定めた意図を素材に反映させることだけではなく、素材や環境、身体との関わりのなかで、意図そのものが変化していく過程です。焼成によって生じるガラスの変形や収縮、亀裂といった現象は、作家の意図だけで制御できるものではありません。素材に働きかける行為と、その行為によって作家自身が影響を受けること。その両者が切っても切り離せない関係にあるという認識が、井本の制作を支えています。
本展では、継続して取り組んできたシリーズの作品と最新作をあわせて展示いたします。制作の意図と素材の作用が交差するなかで、ガラスはどのような形をとり、そこには何が生じるのか。「dry and hollow」というタイトルのもとに展開される作品群を通じて、井本が素材との関係のなかで探求してきた造形と、その現在地をご覧いただければ幸いです。