“hide gallery” was set up as a contemporary art gallery off the back of “Book and Sons”, an art book store in Tokyo, and “Kawata Gallery”, a well-established art gallery in Kobe. With the combined perspectives of a contemporary art book store and the rich 60-year experience of a refined art gallery, ‘hide gallery’ aims to carefully curate and usher in a new era of previously unseen art that can convey new culture and value.

hide gallery
  • 1999年から2001年にかけてアメリカやヨーロッパなど世界各地の美術館を巡回した写真家・森山大道の大規模な展覧会「Daido Moriyama: Stray Dog」。出発点となったサンフランシスコ近代美術館での展示の上映に用いられたスライドフィルム群が25年の時を経て発見されたことをきっかけに、造本家・町口覚の手によって生み出された、新たな視点から作品を辿る一冊。
このスライドフィルムとは、現像後に色や明るさをそのまま閲覧できるリバーサルフィルムを一コマずつ切り取って専用のケースに収めたもので、映写機に装填すれば写真を拡大してスクリーンに映すことができるアイテム。本書には今回発見された森山自身が1991年までに撮影した過去作より選出して複写した自作の白黒スライドフィルム群・120点の作品を収録するほか、イギリスのテートやパリのカルティエ財団など、世界の第一線で活躍する4名のキュレーターが森山との出会いを回想して語り、森山自身もそれぞれのエピソードを通して当時を振り返った談話も合わせて掲載。なおこれらのテキストが英文表記であることから、日本での発売に合わせて全てのテキストを和訳した冊子が特典として付属しています。
また表紙には森山が1971年に青森県三沢市の米軍基地の近くで撮影した象徴的な作品『三沢の犬(Stray Dog)』を左右反転させた2パターンを採用。この意匠には、作品が世に広まっていく過程で元のネガフィルムより表焼きしたプリントと裏焼きしたプリントの二種類がバリエーションとして存在することが示されています。

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    2025年03月22日
  • VISCOSE JOURNALはキュレーター、イエッペ・ウゲルヴィグが編集長を務めるファッション批評誌。毎号特定のテーマを掲げて異なる本の形式を採用し、ジャンルを超えた思考を提案することでファッションにおける研究、制作、また批評の可能性を拡げることに挑んでいます。
第7号のテーマは香りや香水とファッションが紡ぐ永遠の絆について。
香りは古代史や神話に登場し、世界最古の交易ルートの時代から織物や衣服とともに貴重な商品として取引されてきました。そして、香りと衣服との結びつきはその商品としての立ち位置以上に奥深く、ファッションが自己と身体を文化的に生み出された概念として表現する社会的技術として理解されるのであれば、嗅覚はまさに、最も純粋な意味でのファッションであり衣服だと言えます。
本書ではファッション文化における香りの歴史的・現代的役割を観察しながら、さまざまな角度から香りを検証します。可能性と知識生産の媒体として香りを受け入れて関与してきたアーティストやデザイナーと共に、製造、貿易、ブランド、商業の歴史だけでなく、セクシュアリティ、欲望、アイデンティティ、記憶の歴史にも言及しています。

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    2025年03月21日
  • 21世紀を代表するヴァージニア州生まれのアーティスト、サイ・トゥオンブリーの作品集。本作はアレクサンダー・ポープ翻訳版の長編叙事詩『イリアス』(ホメロス原作)に着想を得て制作したペインティング作品「Fifty Days at ILIAM」をまとめたもので、『イリアス』内の事件を題材にした10枚の絵画シリーズを包括的かつ多面的に紹介しています。サイズが異なる10点の作品を連ねて見せるためにアコーディオン状の製本で図版が収録されており、実際のサイズは300×2582cmに及ぶ大作。
ドイツの出版社「PROPOLAEN VERLAG」により刊行された初版。

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    2025年03月20日
  • 高度経済成長期を迎えた日本で頭角を現し、鮮烈な色彩と独特なモチーフを採用した手法で国内外より高い評価を得たグラフィックデザイナー・横尾 忠則。本書は画家に転向する以前の1960年代から70年代にかけて手がけた中から自選した作品を、A2サイズ(横:420mm×縦:594mm)の規格で収めた大型特装作品集となります。ここでは「アングラ演劇」の旗手であった劇作家・唐 十郎による作品『腰巻お仙』のために制作したポスターをはじめ、グループ展「ペルソナ」に出品し物議を醸した作品『TADANORI YOKOO』、さらに絵画シリーズ『ピンクガール』など錚々たる名作を収録。加えて本書の発行に伴い1968年にニューヨーク近代美術館(MoMA)で開催の展覧会「WORD AND IMAGE」へと出展した作品の特徴的な〈目玉〉と、『フランク永井リサイタル ゴールデン・ゲイト・カルテット』を印象付ける〈口〉を用いてレイアウトを組んだ2枚のA3サイズの箔押しポスターも付録しており、ファン必携の充実した内容。また装丁の意匠は横尾 忠則が自ら手がけたもので、表紙の布製カバーには横尾 忠則の故郷である兵庫県西脇市の名産品「播州織」の新たな可能性を模索するデザイナー・玉木 新雌の協力で開発した特製の生地を採用。裁断箇所によって一冊ずつ異なる表情が出る仕掛けになっています。

発売:2025年3月25日
※発売日以降に発送させていただきます。お届けは発送状況、地域によって異なることがあります。

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    2025年03月18日
  • Vacheron ConstantinやIWC、OMEGAにJaeger-LeCoultre、Rolexなどの高級時計を筆頭に、モジュール式のシステム収納USMハラーやVictorinox社のマルチツールといったプロダクトのみにとどまらず、HelveticaやUniversといった活字書体の業界においてもその洗練されたデザインと高い品質・耐久性が評価されて、世界の中で不動の地位を築いている国・スイス。本書はそんなスイスを代表する品々を20世紀初頭まで遡って掘り下げると同時に、これから新たなスイスのアイコン的存在になることが期待される現代の作品も含んだ50のデザインを時系列順でまとめた一冊。ここではそれぞれのデザイナーやブランドの紹介だけでなく、開発の経緯や国内外を問わずにヒットした背景についても明らかにされており、いかにしてデザインとブランディングの構築段階で流行に左右されない普遍性を宿しているのかを確かめることができます。

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    2025年03月17日
  • 甘美でメランコリックな瞬間をとらえた親密な世界を展開するベルギーの写真家、Lara Gasparottoによる作品集。彼女の家族生活や海外旅行の過去数年間を網羅しています。オイルパステル作品、自然の中の友人たち、動物たち、幼い娘、美しい風景など、Gasparottoの個人的な写真コレクションから構成されており、自然の中に身を置くことへの憧れを物語る一冊に仕上がっています。

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    2025年03月16日
  • A24の最も愛される監督たちの独自のビジョンととどまるところを知らない芸術性を称えるシリーズ。各タイトルには、映画の脚本、オリジナルエッセイ、監督が選んだ24フレーム、舞台裏シーン、独占の特典コンテンツなどが収録されています。
Danielsの作品集。
カンフーとマルチバース(並行宇宙)の要素を掛け合わせ、生活に追われるごく普通の中年女性がマルチバースを行き来し、カンフーマスターとなって世界を救うことになる姿を描いた異色アクションエンタテインメント映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』の脚本を収録した一冊。
同作は、2023年に開催された第95回アカデミー賞において、作品賞、監督賞、主演女優賞など7部門を受賞しています。
リリー・ウォシャウスキーによる序文、多元宇宙論(マルチヴァース)哲学者であるメアリー=ジェーン・ルベンシュタインによるエッセイ、心理学者Dr. Orna Guralnikとのカップルセラピー・セッション、映画のストーリーを別の形で読み込めるイントロダクション、手書きの注釈などを収録。

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    2025年03月15日
  • 故郷の千葉県・房総半島を舞台に、焦点距離50mmに時折55mmのレンズを挟みながら、同じフィルム、そして現像にプリントと固定化された工程を繰り返しながら写真家・嶋田篤人が制作を続けるシリーズ『そこ一里』。本書はこのシリーズのうち、2021年にリコーイメージングスクエアにて展示した作品をまとめたものとなります。
タイトルである『そこ一里』とは、房総半島で暮らす人に目的地までの距離を尋ねると「すぐそこ、あと一里だ」と返答されるが、どれだけ歩こうとも辿り着かず、また違う人に尋ねても同じ問答の繰り返しで、目的地まで延々と歩くことになるという伝承に着想を得たもので、ここにはどれだけシャッターを切ろうとも「まだなにか撮れるのではないか」と際限のない探究心が湧いてきて、いつまでも終わりが見えないという作者の心情が重ねられています。なお、本書は印画紙への手焼きするならではの階調の豊さや粒子感はプリントでしか表現し得ないという考えから、写真集ではなく作品図録という位置付けとなっています。

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    2025年03月14日
  • 故郷の千葉県・房総半島を舞台に、焦点距離50mmに時折55mmを挟みながら、同じフィルム、そして現像、プリントと、固定化された工程を繰り返して写真家・嶋田篤人が制作を続けるシリーズ『そこ一里』のうち、2022年と2024年に東京都目黒区のギャラリー「金柑画廊」にて開催した個展での展示作品を年次ごとに二部構成でまとめたもの。なお本書は印画紙への手焼きするならではの階調の豊さや粒子感はプリントでしか表現し得ないという考えから、写真集ではなく作品図録という位置付けになっています。

故郷の房総半島へ繰り返し旅をする。廻る時間とともに光が微妙に移りゆく。 草を踏みしめる私の意識もゆっくりと移りゆく。 レンズを通して静視するこの世界は、同じように見えても本当は少しずつ変わっていく。 そして目の前の光景が断片となる時、親しみ深い故郷がまるで遠い辺境のように立ち現れる。 その時沸き起こる心の震えを求め、私は"そこ一里"に化かされたように房総で写真を撮り続けている。 近いのに遠く、遠いのに近い。写真が意識を超え、世界の見え方が少しずつ変わっていく。 親しみ深くも余所余所しい郷愁に心を震わせ、私はまた新しく房総と出会っていけるのかもしれない。 いくら撮っても私には「まだ何か」という気がしてならない。 (房総で道のりを尋ねると「すぐそこだ」と答えるが、歩いてみると一里もあってなかなか到着しないことを、ことわざで"上総のそこ一里"と言う。)

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    2025年03月13日