“hide gallery” was set up as a contemporary art gallery off the back of “Book and Sons”, an art book store in Tokyo, and “Kawata Gallery”, a well-established art gallery in Kobe. With the combined perspectives of a contemporary art book store and the rich 60-year experience of a refined art gallery, ‘hide gallery’ aims to carefully curate and usher in a new era of previously unseen art that can convey new culture and value.

hide gallery
  • 国内外の写真家が切り取った世界中の出来事や社会課題について、ファッションを媒体に人々へ広めるべく立ち上げられたプロジェクト・Mēdeia1.0の派生で開始された出版レーベル・Mēdeia2.0。
Mēdeia1.0が突き刺すような真実を示していることに対して、Mēdeia2.0では思考と感情の「余白」に焦点を当てるとともに、趣向を凝らした印刷と造本設計によって、写真と作品が宿す新たな魅力を引き出しています。
第1号は北アフリカ、チュニジア出身の写真家・Zied Ben Romdhane(ジアド・ベン・ロムデーン)が登場。
2011年に終結したチュニジア革命によって独裁政権が崩壊し、民主化が進んだことで国民に自由が訪れたチュニジアですが、経済や社会維持の観点から多くの課題を抱えています。
ジアドはチュニジアの現地で暮らす若者たちの姿や様子を通じて、これからチュニジアでどのようなアイディンティティが確立されていくのかを「Escape」と題して写真で解釈することに挑戦。
ジアドの深い眼差しが、与えられた場所で仲間たちと長い1日を過ごしながら鬱屈とした気持ちを抱えて過ごす若者たちの心へと向けられています。

#Mēdeia2.0ISSUEN˚01#ZiedBenRomdhane#INDIGOCO.LTD.#graphic#photo #photograph #designbook #artbook #photobook #photographer#design#art
    2025年11月10日
  • 古今東西の様々な手法で製本された書籍の構造とその特徴を多数の図案や解説付きでまとめた索引集。
人類史における現在までの書籍形態の歴史とその発展を踏まえた上で、現代のブックデザインの手法とその哲学が解き明かされており、監修には中国のブックデザインの基礎を築き上げたブックデザイナー・呂 敬人(リュ・ジンレン)をはじめ、アメリカのグラフィックデザイナー・Stefan Sagmeister(ステファン・サグマイスター)、そしてデザインデュオ「Hubert&Fischer」を率いるPhilipp Hubert(フィリップ・ヒューバート)とSebastian Fischer(セバスチャン・フィッシャー)と世界のブックデザインに第一線で携わる人物らが参加しています。
過去から現在まで引き継がれてきた製本の歴史と、その発展の道のりについて振り返ってブックデザインの現在地点を明らかにすると同時に、未来のブックデザインの継承・発展に期待を寄せた一冊。

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    2025年11月09日
  • アメリカ出身の写真家・Colin Dodgson(コリン・ドジソン)が、ペルー南部に位置する標高2300mの町・クスコからチチカカ湖を経由して、インカ帝国時代の首都・アレキパまでを2泊3日で結ぶ南米初の豪華夜行列車「アンデアン・エクスプローラ」に乗車しながら撮影した写真をまとめた一冊。
本書は同列車を所有する世界的なラグジュアリーホテル・グループ「ベルモンド」が、自社の運営するホテルやサービスへ様々な写真家を招いてアーティストブックの制作を依頼するシリーズの一環として制作されました。
列車からの車窓を賑わすアンデス山脈の雄大な山並みや広大な平原、そして列車の中間地点であるチチカカ湖をはじめ、途中下車地のララヤ市場で見つけたアンデス山脈が原産のジャガイモを車内で静物画のように撮影した写真と、列車の動きや時間の経過と共にドジソンの視界を過ぎ去っていた風景の数々が、ページをめくっていくごとに続々と目前に立ち現れてきます。

#AndeanExplorer#ColinDodgson#RVBBooks#graphic#photo #photograph #designbook #artbook #photobook #photographer#design#art
    2025年11月08日
  • 日常的に目に触れるオブジェクトから得た知見をもとにして新たなデザインを創造する台湾のインテリア・プロダクトデザイナーの楊 水源(ヤン・シェイヤン)が、実際の自身の制作過程をまとめた初作品集。
台湾の街中で設置されている手すりを観察していた際に、地面から生えている支柱と手すり部分を接合する部分が球状に近い不思議な造形であることに惹かれて、台湾国内の歩道や公園、商業施設に空港などで設置されている手すりのスナップに取り組んだシェイマンは、その不思議な造形が特殊なものではなく幅広い場所に用いられていることを視認し、撮影を重ねるにつれてその溶接技術が量産可能な汎用性の高いものであると確信を持ちました。
本書では実際のスナップ写真から、コンピューター状の3Dデーターによるモデリング、そしてモックアップに製造と、徐々にデザインが立ち現れていく過程を明らかにしており、アイディアの発見と仮説立て、そして立証、発展と一つずつ課題を解消しながら、独創性と量産性の折り合いをつけていくデザイナーの苦労や葛藤を追体験することができます。

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    2025年11月07日
  • フランス出身の写真家・Charles Negre(シャルル・ネグレ)が、閉場したあとのパリの市場の路上で廃棄された食材をフランス語で「natura morta(死んだ自然)」と称される静物画の手法で捉えた一冊。
静物画とは17世紀のオランダで興隆・確立された絵画の分野の一つで、卓上に置かれた魚や果実などの食材をはじめ、花瓶に生けた植物、またはドクロや時計などを描くことを通じて、画家の描写技術の正確性や配置の巧みさ、そしてのちに「メメントモリ」や「ヴァニタス」へと発展し、死や人生の短さなどを暗示してきました。
本作においてネグレはその文脈を踏まえながら、現代社会における食品の大量廃棄や過剰消費などに対する危機感や疑問視の思いを作品に込めており、捉えられているのはフランスにおいてごくありふれた食材でありながら、商業写真の仕事を通じて培った巧みな色使いや画面構成によって、食材の新鮮な表情を明らかにしています。

#SIDEWALKSTILLS#CharlesNegre#RVBBooks#graphic#photo #photograph #designbook #artbook #photobook #photographer#design#art
    2025年11月06日
  • ビジュアル・アートや広告にプロダクト、グラフィック、インテリア、建築などの優れた作品を紹介するとともに、それぞれに込められた意図や目的などを研究して顕在化させることで、コミュニケーション・デザインの新たな地平を切り拓くことを目標に掲げる香港発のマガジンシリーズ「BranD」。
 第77号は、AIの発展で脅かされるデザインとイラストレーション業界の窮地を脱する一つの突破口として、揺らぎや歪さによる不完全の美が宿るハンドドローイングに秘められた可能性に着目しています。
自由な線と色彩で遊び心に溢れた作品で人気を集めるイギリス・ロンドン在住のイラストレーター・Chris Harnan(クリス・ハーナン)を特別ゲストとして監修に迎えた特別号となっており、アナログとデジタルの両方を駆使するハーナンが実践しているイラストレーターにとってすぐに役立つ73の実用的なヒントを自身の作品とともに紹介しています。

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    2025年11月05日
  • スペイン・マドリードを拠点に活動する写真家・Óscar Monzón(オスカー・モンゾン)による作品集。
本作においてモンゾンは、現代の都市において商業広告の影響は服装だけでなく行動パターンに対しても及んでいるのではないかという仮説を立てています。
ニューヨークや東京、パリやベルリン、ローマといった世界の主要都市で2014年から2019年にかけてストリートスナップの手法で撮影した写真を収録。
商業が新たな流行を生み出すべく大衆を感化し、大衆はその影響を受けるという現在のファッション界の動向と、その両者が衝突する汽水域とも言える都市での大衆とファッションの均衡が示されている一冊。

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    2025年11月04日
  • Sacha Léopold(サシャ・レオポルド)、François Havegeer(フランソワ・ハーヴェゲール)からなるフランスを拠点に活動するデザイナー・デュオ「Syndicat」によって創刊されたグラフィックデザイン専門誌『Revue Faire』。
主にグラフィックデザインや視覚文化に焦点を当て、美術・デザインの研究者や実践者向けにデザインに関する思索的・分析的な内容を提供しています。
今号はオランダ人グラフィックデザイナー、Richard Niessen(リチャード・ニーセン)が作り上げた想像上の建物「THE PALACE OF TYPOGRAPHIC MASONRY(タイポグラフィーという煉瓦でできた宮殿)」を特集し、『A SITE』をタイトルに掲げています。
グラフィックにおける表現の多様さ、豊かさ、詩情、逸脱に全てを捧げた想像上の建物として、2014年にリチャード・ニーセンが着手したプロジェクト「THE PALACE OF TYPOGRAPHIC MASONRY」。本誌第22号にも寄稿した、グラフィック・デザイン理論家、研究者であり教鞭も執るThierry Chancogne(ティエリー・シャンコーニュ)とリチャード・ニーセンがこのプロジェクトについてに交わした4回にわたる書簡をもとに制作されています。

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    2025年11月03日
  • 写真家・古谷誠一の妻であるChristine Furuya-Gössler(クリスティーネ・フルヤ=ゲッスラー)が、1978年にオーストリアで古屋誠一と出会ってから写真をはじめ、結婚や出産、そして自ら命を絶つまでの7年8ヶ月の期間で撮影していた写真をまとめた遺作集。
これまでにクリスティーネが撮影した写真は断片的に公開される機会があったが、全てを包括しているのは本書が初の試みで、生活圏内や旅行先での一コマに、夫の古谷誠一や息子の光明をはじめとする家族と過ごすひととき、そして表紙に採用されている自らにカメラを向けた写真など、自身の私生活で撮影していた約120点の写真を収録。
古谷誠一の人生の伴侶であり、創作意欲を与えるミューズ的な存在の被写体として知られてきたクリスティーネの枠に囚われない感覚的で率直な写真を目に触れるとともに、世間一般で幸福と位置付けられる事象で満たされない渇望感を抱えながらも、家族を含む他者に自己開示をすることなく拒絶し、一人で内面の奥底に抱え続けた諦めとも言える観念した心境が僅かに顔を覗かせています。

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    2025年11月02日