“hide gallery” was set up as a contemporary art gallery off the back of “Book and Sons”, an art book store in Tokyo, and “Kawata Gallery”, a well-established art gallery in Kobe. With the combined perspectives of a contemporary art book store and the rich 60-year experience of a refined art gallery, ‘hide gallery’ aims to carefully curate and usher in a new era of previously unseen art that can convey new culture and value.

hide gallery
  • 定規を用いて描いた直線と、即興的な手癖を交えた曲線が交錯したドローイングを制作するアーティスト・文谷有佳里の初となる出版形態での作品。大学で彫刻科の友人と知り合ったことをきっかけにドローイングの面白さに目覚めた文谷は、専攻である作曲を学ぶ傍ら、幼少期に少女漫画の線を真似して描いていた頃に身に付けた感覚的な曲線を素地にして、作曲とその周辺の知識、さらに従来では不可能とされていた形状の建築物をコンピュータ技術を駆使することで実現させたZaha Hadid(ザハ・ハディッド)や、音楽を学ぶ中で限界を感じて建築へと転向したDaniel Libeskind(ダニエル・リベスキンド)といった異色の建築家による作品や図面など、分野を横断して吸収を重ねていくことで独自の表現を切り拓いてきました。
本書は886ページに渡り初期作品から近作までを収録。すべての作品には機械学習によるアルゴリズムを用いた分割・トリミング処理が施されており、意図的に編集における人為性が排除されています。しかし対照的にレイアウトや孔版を用いたリソグラフ印刷、さらに丁合までの製本過程はあえて手作業で施され、片面カーボン紙を用いた転写特有のムラ加減も職人による熟練の技で見事に表現されています。

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    2025年05月18日
  • オランダ出身で現在はフランス・パリを拠点に活動するフォトグラファー・Winter Vandenbrink(ウィンター・ヴァンデンブリンク)によるZINEスタイルの作品集。
本書は2024年に同じくIDEAより刊行されて即完売となった400ページに及ぶ作品集「VANDALS」の続編に位置付けられており、ここではパリでストリートスナップに取り組む中で出会ったことをきっかけにその後信頼関係を築いて数年間にわたり撮影に取り組んだ青年・TOBY( トビー)に着目。
このトビーはコペンハーゲンの裏社会で暗躍する麻薬密売人の日々について描いた映画「Pusher」で登場するマッツ・ミケルセンが演じた人物・トニーの人物像と重なる部分が多くある青年で、どこか気まぐれかつ時折ピリピリした雰囲気を醸し出す気難しい性格。
ここではそんなトビーの姿を電車内や路上など様々な場所で撮影した約70点の作品を収録しており、その唯一無二かつフリーダムなトビーの人物像を多面的に捉えています。

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    2025年05月17日
  • 心理療法士として15年間働いた経験と、母親として息子を育てる中で培われた姿勢を元に、家族や友人、地域のコミュニティーなどの姿を捉えるイギリスの写真家・Siân Davey(シアン・デイヴィー)が、息子・ルークとともに荒れ放題だった自宅の裏庭を再生して作り上げた誰もが野生の花々や鳥やチョウといった昆虫たちが集う豊かな生態系に満ちた庭と、この場所を訪れる人々の姿をまとめた作品集。この庭には若者やお年寄り、親子といった人々だけでなく、失恋して悲しみを抱える人や身寄りがなくて孤独な人など様々な境遇の人々を優しく迎え入れる場所になっており、その懐の深さから作者はこの庭を「愛に根ざした空間」と呼んでいます。本書にはこうした色々な事情を抱える人々が癒しを求めて訪れ、思い思いに庭で過ごす様子を様々な距離感で捉えたポートレートを収録。それぞれの作品には相手を邪魔することなくそっと見守る愛に満ちた優しさに溢れた作者の眼差しが宿っています。

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    2025年05月16日
  • スイス連邦文化庁(FOC)が主催する『Swiss Grand Award for Design』において2024年度のグランプリを受賞したPaola De Martin(パオラ・デ・マルティン)・Lucie Meier(ルーシー・マイヤー)・Luciano Rigolini(ルチアーノ・リゴリーニ)、それぞれの略歴や作品、さらに本人へのインタビューやアーカイブ写真といった資料をまとめた冊子を3冊セットで一つの箱へと収めた公式資料集です。

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    2025年05月15日
  • ハンガリー・ブタペスト出身の写真家・Andi Galdi Vinko(アンディ・ガルディ・ヴィンコ)が、自身の妊娠をきっかけに次第に芽生えていった母性と、アーティストから母親へと移行していく中で生まれた心境の変化について探求した一冊。
自撮りを織り交ぜながら自身を取り巻く身近な環境を捉えると同時に、アーティストが若手賞を受賞できる35歳以下という年齢制限と出産適齢期が重なっていることで、女性アーティストは自身のキャリアか子育てかのどちらを選ばざるを得ないという問題提起をしています。
作者自身が現在は二人の子を持つ母親、なおかつ出産後もアーティストとして活動を継続できているという経験から、一つの成功事例として本書が同じ悩みを抱える女性アーティストにとっての希望となることが期待されています。

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    2025年05月14日
  • ファッションを中心に、広告やアーティストの撮影など幅広い分野で活躍する兵庫県出身の写真家・田中雅也。本作は新たに作家としての活動を始めるにあたり刊行した初の写真集となります。
エレガントでシックなものから、ポップでストリートなものまで、ジャンルや性別を問うことなく衣服とモデルの持ち味を引き出す多彩な表現と、自在な構図感覚で注目を集める田中は、対照的な要素が一つの中で共存するからこその美しさと深みを大切にしてきました。
本書では、日々の中で色や形、雰囲気などに着目しながら「相反するものの共存」をテーマに記録したさまざまな写真を収録。
一冊を通じて、明るさと暗さ、堅牢と脆弱、緊張と平静など対照的な要素の共存による「二元性」を示しています。

5月29日(木)より BOOK AND SONSでは、田中雅也による本写真集「Duality」の刊行記念展を開催いたします。
初日にはレセプションを開催しますのでどうぞお越しください。

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    2025年05月14日
  • 写真家・Brian Kelley(ブライアン・ケリー)が取り組む、アメリカの国立公園に関連するエフェメラの写真プロジェクト「Parks」。
訪問先で収集した地図、パンフレット、記念品を共有するために2019年に立ち上げ、本作は第2弾となります。
新たに撮影した300点に及ぶアメリカ国立公園の地図とパンフレットを収録し、NPR(ナショナル・パブリック・メディア)のSarah McCammonサラ・マキャモンと、コレクションを始めるきっかけとなったもの、デザイン技術の歴史、そしてKelleyのお気に入りの場所のひとつ、オリンピック国立公園について語っています。

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    2025年05月13日
  • ポルトガルのAMAG社が発行する建築雑誌『AMAG』。 
今号ではスイス・バーゼルを拠点とする建築事務所 Christ & Gantenbeinについて取り上げます。スイスを代表する若手建築家として知られ、これまで主に歴史的な都市環境の中で繊細かつ大胆な現代建築を実現してきました。
本誌では代表作を取り上げながら、彼らが「The Last Act of Design」と定義する建築におけるデザイン行為に着目し、建築が持つ意味の多様性、設計哲学と手法に迫っています。

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    2025年05月12日
  • 建築やインテリア、プロダクトデザインに工芸、アートについて取り上げるスカンジナビアに特化したライフスタイル誌『THE NEW ERA MAGAZINE』。第5号となる本誌では、デザイナーの創造の場(スタジオ・アトリエ・自邸)を訪問すると同時に、その場所で育まれたデザイン文化に注目します。教育者として後進の育成にも力を注いだフィンランドを代表する家具デザイナー・Yrjö Kukkapuro(ウルヨ・クッカプロ)や、スウェーデンのモダンデザインを開拓した建築家でデザイナーのBruno Mathsson(ブルーノ・マットソン)、さらにはスウェーデン王立美術大学の教授を務めるデザイナー・Jonas Bohlin(ヨナス・ボーリン)といった巨匠らをはじめ、新たなスカンジナビア・デザインの潮流を生み出していくことが期待されるスウェーデン出身で現在はロンドンを拠点に活動するインテリアデザイナー・Beata Heuman(ベアタ・ヒューマン)といった若手アーティストのスタジオも訪問しています。過去、現在、そして未来と世代を超えて綿密に紡がれているスカンジナビアのデザイン史に触れることができる一冊。

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    2025年05月10日